2007年08月29日

綺羅騒動+伝え忘れたこと

 いよいよ日本が近づいてきました!訪問とは違って、今度は移住です。プレッシャーが…。そんな中、おばあちゃんに顔を見せに行ってきました。
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 (左)まず綺羅が突進したのが、オモチャの用意されたダンボール箱。ムチムチ遊び始めます。(右)毎回、食卓に飾ってある野や庭の花が楽しみです。今日はヒマワリでした!おばあちゃんの家の前からか、ご近所からか…。向日葵。お花って、漢字で書くと素敵ですよね。
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 居間にいるだけでは満足せず、既に慣れ親しんだ寝室へ。おばあちゃんが、イースターのプラスチック卵などを出してきてくれました。
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 家の前の花壇には、タイムやチャイブ。梅村さんに伺いましたけれど、ハーブのお花って美味しいんですよね。花の蜜の甘みが加わって、でもきちんとハーブの風味が効いていて…。それにしましても、さすがリンゴ園。蜂(リンゴの木の受粉を助けてくれるんです)がたくさん群がります。
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 こちらもお庭から。新鮮+完熟のトマトやキュウリ達。毎年この時期は、「大きくなっている物を、とってしまって」と頼まれ、嬉しくて仕方がありません。育てる苦労なしに、野菜収穫の楽しみだけを体験している感じ!でも今回は、日数も少なくてお土産に持って帰るのは無理です。
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 (左)夕食も済み、デザートです。モントリオール郊外のお店の物…キャラメルとチョコレートのムースの上には、「Bon voyage」と。(右)こんな物も数個設置されています。ハチドリ用ですが、まさに蜂が来ていました。
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 (左)なんと、引越しで出てきたのがこちらの白いカーディガン。数年前、森にブラックベリーを採りに行く際にお借りしたのでした。「これは元々、私の姉から借りた物だったわ!もう死んでしまったのだけれど…」と、思い出の品に笑顔を見せてくれました。(右)キリギリスの置物が見つめる額の中にいらっしゃるのは、おばあちゃんのそのまたおばあちゃんと叔母さんです。叔母さんは、看護婦さんだったのですって。
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 その後、綺羅と私がずーーっとやっていたのが、こちらのトランポリン。
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 運動が苦手な私でも、ピョンピョン跳ねているだけで楽しいんですよ!ああ、背骨が痛くなった…
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 どんどん辺りは暗くなります。「ほら」と綺羅に、まだ星も見えない高い高い空を指差しました。「なぁに?」と何度か尋ねるので、「お空」と答えました。
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 そして、またジャンプ開始!ちらっとしか見えませんけれど、綺羅は随分この人差し指立て(右)が気に入っていました。そう言えば、数ヶ月前までビーバーがエルヴィス・プレスリーのようないでたちでこんな風にポーズしている広告が出ていました…綺羅的にはこのトランポリン、そういう気分だったのでしょうか?
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 またゴロン。こうして歴史は繰り返し、終わることがないのです…
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 おばあちゃんにトランポリン報告をしに、家の中へ。そこへツツツッと綺羅が通ります。閃いた!
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 ここから、おばあちゃんと綺羅と私で写真を撮る奮闘が始まったのです。しかし綺羅は写真嫌い。なかなか顔を上げてくれません!まあ、嫌なものは嫌ですよね…。(左)やっとレンズの方を向いた!あ、私が目を瞑っている!(右)今度は、おばあちゃんまで瞑っているではありませんか!綺羅は意地でもこっちを見ないし。
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 やった!と思ったら、おばあちゃんが下を向いています…最後に、やっと撮れた記念写真でした。
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 最後、二人で玄関の外に座っているところ。そして、帰りの車に乗り込みました…私、よほどもう一度降りておばあちゃんに抱きつこうかと思ったんです。そうして、頬を寄せて「愛してる」を言いたかった。一通り、玄関で済ませたのですが、何だか後一回だけでもそうしたかったのです。でも、何だか出来ませんでした。もっとお話伺いたかったことや、毎回素晴らしい感動をくださることを私は伝えていませんでした…

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2007年08月08日

プリンセスじゃなくてもいいから

 その昔、NHK教育で放映されていた良質な人形劇の数々。小学校に上がると「ひげよさらば」という心憎い作品が制作されましたが、幼稚園前には「プリンプリン物語」というのを見ていた記憶が。その中でものすごく衝撃的だったシーンはと言えば、登場人物の一人「火星人」がちょっといい仲になる女の子に「自分は何のとりえもない」と愚痴をもらす場面です。それを受けてその子は「あなたには、予感があるじゃない!」と火星人の特殊な予知能力を褒め称える→火星人立ち直って大喜び、とストーリーは何事もなく進行していくのですが…最初に落ち込んでいる時、彼が言った一言。「私はダメです。こんな顔だし…」。「こんな顔」って!普段無表情(人形ですけれど)の火星人に、そんな悩みがあったとはねぇ。それ以前に、顔ってそんなに大事なの!?幼かった私はただただビックリでした。

 子供って、色々な所から色々な方法で情報を吸収・消化しているんですよね。それも、大人の考えを遥かに追い抜いた高い高い所から物事を捉えている。今のうちに、たくさんの素晴らしい出会いをしてほしいです。
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 おばあちゃんの家に行きました。私の尊敬する方です、そして彼女に会うときっと皆が私と同じ気持ちになるはず。ワガママを言えば、綺羅に出来るだけ頻繁におばあちゃんにあって欲しいな。(左)フォークやナイフが収納されているこの木箱…表面には、引っかき傷がいっぱい。13人の子供達やその子供達、更にその子供達のイタズラを物語っているのかしら?綺羅を含むひ孫ちゃん達は、既に10人を越えました!(右)娘さんの一人がアメリカ東海岸旅行で買ってきて下さった、イースター用の子羊ケーキ型。「これも古いのですか?」と尋ねると、「いいえ、全然。70年代に持って帰って来たのではなかったかしら…?」と即答。彼女にとっては、アンティークとは程遠い最近の話なのですね!
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 額の中の絵に描かれているのは、おばあちゃんの家。元々は息子さん夫婦が住んでいましたが、彼らに二人目の子供が生まれると隣(と言っても100mは離れています!)に建っていたご自宅との交換を申し出たそう。おばあちゃんが現在住む小さなこの家は、実はトレーラーハウス!それでもこんなに素敵に変身してしまうものなのですね。
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 今回、以前から気になっていたバター型を再びじっくり見せていただきました。コレクションされていた雑誌を初め、自分の持ち物を「そろそろ」と周囲のほしがる人達に持って行ってもらっているおばあちゃん。この型もくれそうになりましたが、何だか悲しくてうやむやにしてしまった私です。
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 「私は、この家にある物何一つとして自分では購入していないのよ」。そう言われて見回してみると、なるほど!ティーセットはじめ世界中からのお土産が並ぶ食器棚、壁にかけられた絵、親戚中から持ち寄られたベストセラー本達、使い込まれた調理器具…結婚写真や家族の集合写真は、いかにも子供達の誰かがコンピューターで引き伸ばした感じ。プロフェッショナルには見えないけれど、返って温かさが滲みます。これだけたくさんの品々を、小さなスペースにゆったりと美しく整理整頓している手腕には脱帽。隠れた収納スペースが多いわけでもないし、表立った裏技も見られません。一体どうやっているの!?
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 いよいよ夕食です!(左)素敵なグラスに釣られて…普段はアルコールを摂らない私も、持ち寄ったワインに口をつけました。剥げた金のトリムが逆に繊細で美しい。(右)こちらは、Le Fromentierで買って行った「Paradis Perdu(日曜のみの焼き上がり)」。表面には大豆やオートミールなど、5種類の雑穀フレークが散ります。
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 おばあちゃん特製のケチャップ。梨などがゴロゴロ入っています。「フレッシュな物を使用するのでしょうねぇ」と伺うと、「ううん、冬なんて缶詰を使っているのよ!」とのこと。こちらのスーパーでは、値段は多少変わりますが一年中洋梨なども見かけます。アメリカや南米などの温暖な地域から輸入されるためなのでしょうか。「冬=果物は缶詰などの保存食品使用」という考えに、逆におばあちゃんの季節感が垣間見られました。(右)そろそろアスパラの旬も終わりを告げます…。
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 こちらのポークは、お醤油とメープルシロップのソースをかけながらオーブンで焼かれました。これぞ、日本とケベックの融合作品!?
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 私の大好きな木、柳!日本では幽霊のイメージが強いですが、(それがネガティヴな意味合いを持つとしたら)何てもったいない!この雄大で退廃的な豪華さを見て下さい。花火のしだれ柳は人気なのにね!?しつこく出します↓
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 綺羅にも柳好きになってもらおうという意識が働いたのでしょうか?しきりにこの木をアピールする私。対して、新しく見つけたお友達(手に持った大きな葉っぱ!)の方が気になって仕方がない綺羅です。「早くお友達と遊びたいの!」。
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 実は柳の木の近くの納屋の脇に、恒例のルバーブ採りに来たのですが…いつも「これでもか!」と言わんばかりに勢いよく生えているルバーブ達がない!一応何本かは見当たるのですが、普段はもうどこから手をつけていいのかわからないほどニョキニョキしているのに。「ルバーブパイ4皿分しか取れなかった」と嘆く私。これだけあれば、充分なのはわかっています。でもルバーブパイが大好きな者としては、やはり肩を落とさずにはいられません。欲張りとは知りつつも…。(左)納屋の上の窓、野鳥よけの網が外れていました。今頃、二階の一角には鳥達がいっぱいかな?
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 流れる空気が違う、納屋の中。(左)これは昔、おばあちゃん達がリンゴ園だけではなくて酪農も営んでいた時代の「機械」です。脂肪分の高い牛の乳をこの箱に入れて…なんとバターが出来るのだそう。古いラジオから変わったデザインの家具まで、それはそれは色々な物が眠っています。
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 古い本もありました。十字軍について記されています。
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 車で10分の所(街中の「近所」とはわけが違いますね!?)の農家さんまで、苺を買いに行きました。そこで見つけた苺のプディング、5$。安いけれど、お味がよくわからない!想像もつくようなつかないような。ただ甘いだけだったら嫌だなぁ…プリンって言うより、どう見てもタルトです。数分迷った末に、結局食べてみることに。
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 いい意味で、予想とは違う味…まるでチーズケーキ!(右)こちらは、お土産で持って行った銀座ウエストのフルーツケーキ。木アブ巣さんが日本出発の際に持たせてくれました。リーフパイが有名だけれど、個人的にはこちらのダークフルーツケーキの方が好きだそう(北海道に遊びに来てくれた際、リーフパイも持ってきてくれたのだけれど)。皆夢中で食べていましたよ!でも食べる前に、その包装に既に感動していました。一つ一つが丁寧に包まれていて、すごい!と…
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 綺羅が、お姫様コスチュームをいただきました。夕食後、皆で頑張って着付け!
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 「髪はあげる?」「逃げないで」…想像通り、バタバタ。こうなったら、もう全員でかかれ!綺羅姫の完成のために、一体何本の腕が出ている?(右)「フンガー、眠いわ。あれ、まだ終わってない?」。
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 (左)ティアラは好きではないようでした。確かにきついし、気持ちわかりますよね…。(右)こういう大きな楓の木を見ると、「ああ、カナダなのだなぁ」っていう感じ!
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 デザートとして用意されていたケーキに、生クリーム(大量)と木苺(これまた大量、3パック)をトッピング。綺羅が狙いを定めているのは、もちろんフワフワに泡立ったクリーム!
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 一人でフラフラと畑を散策し始めたところ、もう小さな実が顔を覗かせているのを発見!慌てて家に走り、綺羅を抱えてまた丘を駆け降り…「ほら、リンゴのベベ(赤ちゃん)だよ!」と枝へ近づき見せました。喜んでいたなぁ!

 今回の訪問で、特に印象に残ったことは。ドレスの綺羅に皆が「お姫様みたいね!お姫様!」と盛り上げていた時、おばあちゃんも「そうね、本当にお姫様みたいね、お姫様…」とグッと口をつぐみました。実は今、おばあちゃんの孫の一人の生活がうまく行っていないのです。長女として生まれ「お姫様」のように育てられた彼女は素直にまっすぐ育ったのですが、ナイーブな面を多々持ち合わせていました。日本語のナイーブには「繊細・純粋・無邪気」などポジティヴなイメージがありますが、英語では「世間知らず」という意味合いをこめて使われます。オリバー・ストーン監督の「JFK」でケビン・コスナー演じる検事が「You are so naive」と評されてしまうシーンがありましたよね。
 とにかくそんな孫の苦労を見ていたおばあちゃんは、綺羅に対して「お姫様」という言葉を使うことを嫌悪したのでした。そうね、これからは王子様もお姫様もないのかも。「綺羅」として、育っていってほしい!「舞踏会に、オヒメサマと、オウジサマと、行くの」と張り切っている綺羅ですが…

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2007年01月06日

幸せいっぱい

 おばあちゃんの住む、Rougemontを訪れました。暖かい日々が続きますが、視界を埋め尽くす枯れたリンゴの木達に「今は冬なんだ!」と季節を確認。
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 それにしても、雪の白がケベックの冬景色にないのはおかしな感じ。まだ何とか緑を保つハーブもチラホラ。でもやはりほとんどが灰色や黒茶色…対して、白のセーターで迎えてくれたおばあちゃんはいつも通り光り輝いていました!
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 まずは、(頼まれていませんけれど)恒例のお掃除を始める綺羅↓
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 (下左)「上手ねぇー」と言われて大得意!(下右)そのすぐ後、「もう終わりね」と告げられて呆然と立ち尽くしているところ。
 
 彼女は、本当は自分の写真が嫌いだとか。「まるで立体地図のようじゃないの!」と、皺を指して笑います。とは言え、一応写真を焼き増ししていったら喜んでくれました。
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 クリスマスシーズン中にいただいたという、アップルサイダー。おばあちゃん一人では飲まないということで、皆で飲みました。シャンパン、スパークリングワインなど発砲系のアルコール類がなぜか気になる私(ビールだけは苦手ですが)。普段お酒は一切飲みませんが、このサイダーは一口味見させてもらいました。持って行った焼き菓子とも合うのがいいですね。
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 上の写真の、小さな点を何だと思われますか?
 
 答えは、こちら↓ おばあちゃんの家は、初夏〜秋までテントウムシが常在。しかしこの暖冬のため、1月にも関わらず一匹だけ発見することができました!つい最近まで、蟻にまで泣いていた綺羅。最近、なんだか度胸がついてきた様子。おっかなびっくり、手を広げます。顔のすぐ近くまで上ってきたかと思えば、すぐに飛び立つテントウムシ。その度に「エヘヘヘ」と引きつった笑い声を上げていました。やっぱりかなり怖いのでしょう!
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 おばあちゃんの気が乗った時、または手の空いた時に見せてもらえる、先祖代々伝統の品々。ラジオさえなかった時代、夕食後は女性達みんなで針仕事に打ち込んだとか。聞くと、カーテンも全て手刺繍。今、私達はその代わりに何をして過ごしているのでしょう?DVDを観たり、インターネットをしたり。昔の方には、とても想像できなかったことですね!
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 どう見ても、素敵なランプや家具。だけど、高価なアンティークでなくてもいいのです。昔々は、大きな布袋に入れられて販売されていたお砂糖。その袋を使って作ったテーブルクロスをいただきました。「Holly Sugar」と商品名が入っています。ふちが丁寧に、丁寧に始末されています。もちろん使わず、大事に取っておくつもり。
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 うちと違って、美しい寝室に綺羅も大喜び。お泊りはナシなので、見るだけなのですが…
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 (左)おばあちゃんの結婚写真。今と変わらぬ、強い眼差し。(右)窓の外、平らに盛り上がって見えるのが「Rougemont(Rouge=赤い、Mont=山)の名の由来ともなっている山々。ちょっと見えにくいですね。
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 「意図的に集めているわけではないのだけれど」。本棚にズラリと並んだ、リンゴのオブジェ達。皆、親戚や友人から持ち寄られた品だそう。
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 そんなに前の話ではないのですが、おばあちゃんにスーパーで見つけた植木を持ってきたことがあります。高さ30pにも満たない、本当に小さな木。たったの数年経た今、私の身長をとっくに越えました…これは、「幸せの植物」と記されていたんです。何だか、こんなにスクスク成長している理由がわかる気がしましたよ。
 
 これ以外にも、おばあちゃんの周りでは植物がグングン育ちます!幸せを感じるのでしょうか…?玄関前の大きなもみの木も、ほんの十数年前には10p程度の苗木だったそうです。それを見て、おばあちゃんは言いました。「そこの電柱の横に植えなさい。そのうちその電柱が覆われて、見えないようになるから!」。そして今は、彼女の言葉通り!
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 夕食です。用意されていたミートパイの他、こちらが持ち込んだサラダなどが並びます…おばあちゃんお手製のケチャップも!皆、お皿に山盛り食べるのです。主菜に全然負けていません!
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 モントリオールから車で一時間以上かかる、おばあちゃんの家。次はいつかなぁ…元気でいてほしいなぁ…と、帰りたくない気持ちでいっぱいの別れ際。毎回素晴らしい笑顔に送られて、ドアを閉めます。また早く会いたいです。
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2006年12月26日

砂糖小屋でのクリスマス会-どうもありがとう

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IMG_4558.JPGクリスマス!でした。
 今年はイブが日曜日に来て、皆さん集まりやすかったのではないでしょうか。こちらのクリスマスは、日本の年末・年始のようなもの。お店は休みか、早めに閉まります。人もあまり歩いていません。友達同士もありだけど、やはり親戚・家族で集まるのが一般的。友達と初詣っていう方もいるけれど、家庭で大晦日を過ごす…というのに似ていますね。日本のクリスマスは、こちらの新年とバレンタインデーを融合させたような印象があります。荘厳ではないけれど、華やか。
 ところでオランダ・ベルギーなどでは、12月上旬の聖ニコラウス(サンタクロースの元となった聖人)のお祝いの方が盛大に行われると聞きました。本当でしょうか?そう言えば、ドイツ人モデルのクラウディア・シファーが幼少時代に聖ニコラウスと握手している写真があったっけ…
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 私は、と言えば。1ヵ月半ぶりにあのおばあちゃんの姿を見ることができて、嬉しい時間を過ごせました。色々な出会い・再会があります。いいものですね。
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 さあ、いよいよお料理のサーブ開始!各自お皿を持って、列をなすわけです。右の男性は、シャルル。おばあちゃんの13人の子供の一人。政府関係の仕事で、海外出張など忙しい日々を送ります。こういった行事を取り仕切るのは、彼のオハコ。会場予約から、料理の分担指示・調達まで…摩擦を生じさせずに事をスムーズに運ぶ手腕は、さすが。
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 メイン以上に大人気なのが、おばあちゃんお手製のクランベリーソースとケチャップ。最初の方、私が皆のお皿に盛っていたのですが…寛大な大さじ1を「はい、どうぞ」とやっても、誰も立ち去らないではないですか!で、もう一山。それでもテーブルに戻らない人もいる。コレハ、コマッタ。配分がうまく行かずに、最後の人達までまわせないかも…で、情けなくセルフサービスに後事を委ねたわけです。
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 ミートパイに、ミートボールのラグー。右が、綺羅の反応…子供って正直に生きられて、いいですね。娘よ、ママだってこんなただただ余分にカロリーを摂取するがためのようなメニュー一連を口に運びたくはないのよ…(失礼)。定番ケベック料理で、「美味しいー!」という物にまだ当たっていない私です。出来立てメープルシロップを楽しむ「Cabane à sucre」も、私にはちょっと?な内容ばかりでした。でも、好きな方が結構いらっしゃいます。好みの違いかなぁ。場所が悪かったとか。
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 (左)お肉ばかりではありません、サラダももちろん山のように用意されています。(右)クリスマスと言えばこれですね、フルーツケーキ。伝統的な一品ですが、こちらでは実はあまり人気がない感じ。他州・他国ではどうでしょうか?他のケーキやタルトは、どんどんはけていましたが。↓でもこのフルーツケーキは、まだ硬ーいドライフルーツが8割を占めていて、確かに少し食べにくかったかも。
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 (左)ズラッと並ぶ、手作りお菓子達。しかし、甘い!シュガーパイ、ピーカンパイ、キャロットケーキ、厚さ1pのチョコレートがかかったバターケーキ…甘党と自覚していた私にも、甘過ぎるケーキやタルトばかり。盛り合わせを3皿だけ(そう、「だけ」です)いただきました。普段は、もっといけるんだけどなぁー?(右)これは優しい味で大好きでした。おばあちゃんの長女のマルセルが作った、フォンダンのレイヤーケーキ。しかしこれも、フルーツケーキと共に残っていたんです…どうして?砂糖不足?
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 と、ここで芸術的なケーキのカットのしかたを発見↓しかも、この時点ではまだ「デザート開始」の暗黙の合図が出ておらず、既に食事を食べ終わった早食い大人一群(私含む)はガマンして頃合いを見計らっていたわけです!
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 犯人は、こういった小さな人達↓
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 (左)同い年の彼らですが、実は右の子は左の子の叔父さんにあたります。13人の子供がいるおばあちゃん、その孫は更に多く…ひ孫はそれに輪をかけて…。結果、こういう面白いことも起こりえます。(右)ウィスラーで仕事をしているカトリーヌ、英語もすっかり流暢に。もう「キャサリン」という感じでしょうか。今年の数ヶ月はインドで過ごした彼女です。思わずハッと見つめ返してしまうような、限りなく透明な青い瞳は父親譲りです。そのお父さんは、ピカソに似ています。
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 絶対に犬はいないという確信があったのか、行く途中は「おっきいワンワンにチュ、するの!」と豪語していた綺羅。車を降りた途端にジャーマンシェパードに迎えられ、もう気絶寸前。大型犬は外に放されていましたが、室内には…このかわいい柴犬「トヨ」が!普段は蟻にさえビビる綺羅ですが、トヨには特別な何かを感じたよう。
 (左)「いいかい、トヨはいい子だからね。優しくね、こわくないよ」とおばあちゃんに諭されます。トナカイのマスコットを、ロザリオのように握り締めて!(中)「トヨ!トヨ!」。声だけは元気な綺羅。(右)後もうちょっとで撫でられそうだったのですが、結局これが自己最短(距離)記録。この後、私が無理矢理手を引いて触らせてみました。ウへへへ…とこわばった笑顔を浮かべていました!
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 「ここは俺にまかせなさい!」と言わんばかりにシャルルも登場…とは言え、やはり綺羅の粘り勝ち。周りは「あーあ」。こういう子って、いますよね…「自分の中での、勝利」っていうところでしょうか。
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 子供に勧めてばかりでは、ダメ。親もお手本を!でも実は、私も犬が怖いんです。反面、「かわいい!触りたい!」という強い気持ちもこみ上げてきますので複雑なところ。オドオドと撫でてみます。トヨは、耐えている様子。(右)生後2ヶ月になる、真ん丸お目目のマヤちゃん。名前の由来は、ご両親がメキシコでマヤ遺跡を見ているうちに赤ちゃんのことを考え始めたから…。
 
 これは、おばあちゃんからのプレゼント。以前、綺羅がホウキとチリトリが大好きなのを見て「ミニ掃除機+お掃除セット」を選んでくれました!大きな袋に入って(入れられて)、綺羅もご満悦。
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 @「入ったわ!」A「あら、これじゃお掃除できないわ!」B「出してくりー」…でも、実はなかなかマンザラでもない様子。ほら↓
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 パジャマに着替えた後半も、まだ入っています。周りが写真を撮っていようと、関係なし。
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 去年と同じく、「Cabane à sucre(砂糖小屋と訳されるよう。2月~春分いっぱい辺りまで、出来立てメープルシロップを堪能するイベントもここで催されます…こんなページも見つかりました→http://www.tremblant-sugar-shack.com/menu-japonais.html)」の会場が使用されました。オーブンも、冷蔵庫も味があります。お皿ももちろん、メープル柄だったり。
 でも、以前は「本物の」クリスマスパーティーが旧おばあちゃん宅で開かれていたそう。親戚中の人達が今よりも集まり、それでいて小さなグループが出来ることなく皆が一体となってお喋りを楽しんだそう。そして男性陣の誰かがサンタクロースの仮装をして訪れ、プレゼントを子供達に配る…そんな心温まる、家族の絆が強かった古き良きイベントだったのですね。確かに本日集まったのは、たったの40人ほど。「恋人の実家へ行くから」「母方のパーティーに顔を出すから」「明日、早いから」と欠席した方達も多かったのでした。
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 アンティーク調家電にウットリしていられません。これ↓を片付けなければね。しかし平皿ばかり、洗うのは楽です。
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 人もまばらになってきたところで、帰途につきました。綺羅は、まだまだ帰りたくなかったみたいです!
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 たくさんのプレゼントをいただきました。どうもありがとうございます…どうやって収納しましょうか。
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 綺羅は開けている途中で眠くなってしまいました!今晩以降も、まだまだ届きそう。
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 ↓一応の集合写真ですが、これ以前に帰ってしまった人達も。特に子供達は、ほとんどいなくなってしまいました。
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2006年11月06日

恋するリンゴ山

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お掃除綺羅。
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 ここは、私の愛するおばあちゃんのお家…モントリオール郊外のRougemont(ルージュモン)です。Rouge=「赤、赤い」Mont=「山」。秋には、美しく実ったリンゴで山が真っ赤に染まるのでこの名がついたとか。おばあちゃんの家も、リンゴ園の中。もちろん経営は息子の一人にまかせていますが、以前はダンナ様と共に積極的に栽培に力を注いでいました。「出産の日の朝も、リンゴ園に出ていたわよ」…13人の子供を持つ彼女の、力強い言葉。
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 実は、この家はトレーラーなんです。隣の大きな家に住んでいたおばあちゃんは、家族が増えてきた息子に住居の交換を提案しました。
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 年代物のランプが優しく照らす、キッチン。おばあちゃんの弟さんが、オランダの戦場跡から持ち帰った品だそう。アンティークに興味はないとのことですが、美しくそして大事に引き継がれてきた物を使うことにより素朴な豪華さが全体を包みます。カーテンの刺繍は、全て手作業。彼女が若い頃、辺りが暗くなってからは家族の女性陣が揃って夕食後にチクチクやっていたんですって。
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途中、カボチャ型のパンをかじりながら向かいました。
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 やっと日本からのお土産を渡すことができました!モントリオールに出てくることもあまりない彼女。扇子はまだしも、このような形の花瓶は見たことがなかったよう。

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 「お土産は何を?」の問いに、「別にいいのよー」などとは返しません。「小石!小石がほしいの。あなたが思い出の場所で拾ったのがいい。私もそれで、思いを馳せるから」としっかり。それ以来、小石を見るとついつい集めてしまうようになりました。
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綺羅に、次々オモチャを出してくれます。尊敬の眼差しの綺羅。
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 メインの肉料理に、付け合せの野菜、マッシュポテト…古き良き食事のスタイルが保たれているおばあちゃんのおもてなし。これに、冬の間の保存食ともなるグリーントマトのケチャップやピクルスなどが付きます。15人+リンゴ園の作業員の方達の食事を準備してきたおばあちゃん、さすがに作業が早い!
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 ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。ポテトライサーです。茹でたジャガイモが、この道具に押し出されてお米のようになるんです。見事な成果!↓そして大量です…この日の人数、大人4人に綺羅1人。いただいた残りは、ニョッキに姿を変えました。
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 この日は、おばあちゃんの誕生日三日前。明後日は、子供達のみ集めての夕食会だとか。手前はパンプキン・パイ。奥は、彼女お手製のリンゴとブルーベリーのクランブル。バニラのアイスクリームをたっぷり(ゲンコツ大以上!)添えて、いただきます。
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喜ぶおばあちゃん、ろうそくに興味を持った綺羅と一緒に火を吹き消してくれました。
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彼女の話す内容も、その姿も好きです。
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 クラシック女優のように美しい、雪の結晶のような女性が額縁の中に佇んでいました。おばあちゃんの結婚式の日の写真でした。村長の息子である若い男の子に、彼女の姉妹は皆熱を上げていたのに、おばあちゃんは1人クールにいたそうです。「私が彼を手に入れることを知っていたから」。小さい頃にアルバータから移住してきた彼女、長いこと使っていないはずの英語も達者です。
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 今年なんと90歳になるおばあちゃん、ろうそくを吹き消す時に何を願ったのでしょうか。それを誰かに教えたら願いが叶わなくなる…と言われますが、どうしても湧き出る好奇心。
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 「この人に出会えてよかった」。そんな風にクリアに感じられるってあまりないことではないのかな。私は、彼女の強い優しさが大好き。…と強いて挙げましたが、本当は理由なんて見つからないのです。
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「また来てね」。そして最後は、いつもこう↓
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次に会うのはクリスマス。楽しみです。

posted by 裕美 at 13:54| Comment(18) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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