2007年12月31日

年賀状と海老頭ソースのパスタ

 If a man will begin with certainties, he shall end in doubts; but if he will be content to begin with doubts he shall end in certainties.確信から出発すれば、疑念を持ちつつ終わるだろう。しかし疑念の中出発すれば、確信を持って終わるだろう。 -フランシス・ベーコン

 あの画家がそんな言葉を残したのか…と思ったら、哲学者の方のベーコン氏でした。
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 (左)越して来て間もない頃。家電製品を購入したり、カナダや北海道から荷物が届いたり…段ボールは、まだオモチャも揃っていない綺羅の「お船」や「お風呂」でした。うっかり、何か上に重ねたりすると大変!「ああ、綺羅ちゃんのオフネがー!どしてこうなっちゃったのー!?どじでー(どうして)!?どじでー!!」と泣き崩れるのです。ごめんごめん。(右)今回、綺羅が好きになった物が餃子。これで私も家で餃子が作れるわけです!こちらの一口サイズの具は、モロヘイヤと干し海老。
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 「この子のママは!?」…何かを見つける度に、母親の存在を確認する綺羅。ある秋の日、公園の砂場で落ち葉にしがみついていた一匹の蛾。越冬か、寿命の終わりかはわかりません。もちろん「ママ、どこ?」と綺羅は探します。「この子はママなしで生きているんだね」と、初めて真実を伝えてみました。泣くかなぁと思ったら、無表情で何かを考えています。
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 (左)その日の夜は、四ツ谷で待ち合わせ。時間前に、Atre内のマリオジェラテリアで。(右)上野動物園も、パスポートを買い込んで通っています。昨日(12月30日)に行ってみたら、年末年始のお休みに入ってしまっていました。営業は2日から。お疲れ様でした…。「ママ、動物園行きたかったよ!パンダが見たかった!!」とごねると、綺羅は「大丈夫よ!」となだめてくれました。結局、代わりにお節の買い出しにアメ横へ…。
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 前回の日記で書いたとおり、あるのが当然だった調理器具を全部揃えるのは不経済ですので諦めました。どうも慣れないキッチンで、何とか綺羅が好きそうな物を再現するのですが…難しいね。とは言え、出てくるのはやはり簡単な物ばかり。(左)緑野菜のクリームパスタ、ソースはそのまま生クリームのみです。(右)長いもと青のりの炒飯。チャーハンって、どうも苦手です。毎日作って練習するわけにも行かないし、困ったなぁ。
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 過去の日記(こちら)でも紹介したケニヤンのカレーがなかなか忘れられず、野菜を全部細かく刻んで入れるのを真似してみました(左)。雑穀米を添えて、綺羅のリクエストでグリルしたオクラも乗せて。このカレーを作ろうとした夜、さあ刻もう!とフードプロセッサーのスイッチを入れてみると…カッターが回らない!壊れてしまっていたのですね。フードプロセッサーの故障って、いつも突然です。仕方なく大量の野菜を手で刻んだものの、それでは時間がかかりますのでカレー調理は翌朝に延期。メニューはパスタに変更です。幼馴染のみいちゃんに教えてもらった、「海老の頭入りトマトソースのパスタ」に挑戦しましょう!これが作りたくて冷凍しておいた海老の頭を出し、電話でレシピを確認。5分ほど話し込んで、「あら、綺羅がどうしてこんなに静かなの?」と不安になりました。居間を覗くと…あ!何をしてるんだ!!
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 ふんぞり返って、「年賀状、書いてんの!」ですって!思わず笑ってしまったのがいけなかった!綺羅は、ますます大得意に。手伝ってくれようとしたんだもんね。この上から、金のペンでなぞり直しました…皆さんには、文字通り綺羅との合作の年賀状が届きます。
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 肘の辺りにも、墨がベッタリ!そうだよねぇ、私が年賀状を仕上げていくのを興味津々で観察していたものね?
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 そのレシピを教えてくれた北海道のみいちゃんは、頻繁に東京を訪れます。「明日行こう!」と突然決めて、一泊だけして帰っちゃうんだけれどね。ディズニーランドで遊ぶというので、喜んで同行することに。しかし私達の到着、15時過ぎ…。かの巨大ネズミ王国ですよ、もう少し気合いをいれなくては!着ぐるみ隊員がたくさんいる中で、プーは別格のようです。係員さんの指示に従って、列に並ぶこと数十分。綺羅は他の「フリー」の着ぐるみの方に好感が持てる様子で、プーさんを待っている間に「やめとく」と呟きます。途中で蜂蜜を食べに行ってしまうのですが、引っこむ途中で外国人に声をかけられたりすると思わずカメラに向かってポーズを取ってしまうプー。母は母で、それを見ながら「元は同郷の者同士のはずだけど、やはり日本に長くいると日本人らしくなって…」と色々分析するのでおかしくてたまりませんでした。
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 着くのが遅いと、陽が落ちるのもすぐ!
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 花火が始まって、「あわわ…」と両手を震わせて動揺する綺羅。楽しみにしていたはずなのに、どうしても圧倒されてしまうのです。取り敢えず、「た、たーまやー…」と言ってみていました。
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 実はこの日は平日に関わらず、朝からものすごく混んでいたのですって!夜ももちろん凄まじく、あの夏よりも人で溢れていました。でも、「イッツ・ア・スモール・ワールド」はいつも空いていて、安心です。もう少し大きくなると、こういうのでは満足してくれなくて「スペース・マウンテン」とかに数時間待ちで乗せられるのでしょうね!?(左)スモールワールドに並ぶみいちゃんと私。待ち時間、数分。奇跡的です。(右)アリスのティーパーティーのカップの中で、既に一生分の気持ち悪さを経験した私。みいちゃんと母に「裕美ちゃんしかいないから!」と適当な口車に乗せられ、挑戦したのですが…この日、園を後にするくらいまで実は弱っていました。そんなに回さなくてもいいのに!と言われそうですが、子供達が喜ぶんだもの。しかし綺羅は途中で「ひぇー」となり、口元を歪めていました。さすが私の子め。
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 カントリーベア・シアター(昔は確か、「カントリーベア・ジャンボリー」でしたよね?)などで温まったりしていましたけれど、やはりどんどん体が冷たくなってきました。(左)母のコートに入り込んで、エレクトリカルパレードを観賞する綺羅。これも数年前に名称が変わりませんでしたか?ブルーフェアリーで始まるのは、昔と変わらないのかな。でも途中でPixar関連が登場するし、ドラゴンに乗った男の子の後にまだどんどん出て来るし、シンデレラの白馬達は動くし、やはりすごい進化を遂げていますね!?私が年間パスポートで遊んでいたのはもう15年くらい前だから、当然かな。
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 美しくライトアップされた夢の国を後にして、帰途につきます。綺羅はもちろん途中でぐっすり。私は富士そばで夜食をとります。

 最後になりましたが、先に出したみいちゃんのソースのレシピを紹介させて下さい。
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海老頭のトマトソースパスタ
分量は二人分ですが、適当で平気です。

ニンニク…1かけ
玉ねぎ…中サイズの3分の1
パスタ…200g
オリーブオイル…適量、フライパンのサイズにもよりますが大さじ2くらい
海老の頭…あるだけ。ここでは一人分で5つ使用
トマト缶…240g二缶
塩・こしょう…適量
好みでチキンストックを適量
@お鍋でたっぷりの水に塩を加え(1に大さじ1)、火にかけます。ニンニクと玉ねぎは刻んで10分空気にさらします。
Aお湯が沸いたらパスタを茹で始めます。別のフライパンでオリーブオイルを熱し、にんにくを中火で香りが立つまで炒めます。好みで、にんにくを刻まずにスライスして使用して、香りが移ったらオイルから取り出しても。
B続いて玉ねぎをしんなりするまで炒め、海老の頭を加えます。ここで、お好みでチキンストックを入れてのばしてもよろしいです。

Cトマトを加え、数分間フツフツと煮込みます。最後にチキンストックでお好みのゆるさに調節してもいいです。
D塩こしょうで味つけして、茹であがったパスタにかけていただきます。

●あれば、ディルなどで臭みを消してもいいですね。
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 (左)綺羅はチュウチュウと海老の頭を吸いながら、ご満悦でした。(右)もう一つ、前回の日記からのオマケ。たかちゃん・しん君と笹塚で見つけたオリーブオイル5リットル。3500円で購入し、送料500円で郵送していただきました。無事到着し、その数日後また違うオリーブオイルが届きました。お手紙には、「前回、間違った品を送ってしまいました。正しい品をお送りします。先のオイルは、お詫びとしてお受け取り下さい」とあります。よくラベルをチェックすると、最初のは「エクストラ・ヴァージン」ではありません。でも、普通に使用するにはほとんどのお料理には充分です。こうして現在我が家には、合わせて10のオリーブオイルが…。1年分かな?いや、うちなら半年かなぁ。
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 疑念に包まれながら出発した今回の帰国…年が変わるとは言え、まだまだ確信に至ってはいなさそうです。来年の今頃、自分の生活を見つめてどう感じているか興味があります。皆さん、よいお年を!

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2007年08月24日

オマケがいっぱい/クレーム・パティシエール

 日本でもこちらでも、子供がいると色々と小さなオマケをいただくことが多いです。
 私の行きつけのスーパーはギリシャ系ですので、子供好きオーラが充満しているのですが…ある時、チョコレートを差し出すレジの女性に「まだあげていないんです」とお断りしたら、「Oh my god…!」と現場の空気が一変。私、突然「子供にチョコレートを与えない」非情な母親役になっています。「それじゃあ、この子はチョコレートの味を知らないって言うの…」と以前、ショックな表情で語る彼女。だってまだ二歳にもなっていないので、なんていう理由が通りそうもありません。その後も、「受け取れ!受け取らんか!」と、綺羅にチョコレートの権利を与えようとする年配の男性がいらっしゃったり(この時は、マネージャーの方が助けて下さいました)、なかなか一苦労です。これも、文化の違いでしょうか?温かいエピソードですよね。
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 ジャン・タロン市場の、バイオのにんにく屋さんの前を通りかかった時。「これどうぞ」と差し出されたのは、なんとニンニクの芽(茎?)二本でした!綺羅は夢中になっていましたよ。ついでに、ゴムかけなどの裏作業なども手伝っていました。
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 (左)品種交配…なのかは定かではないのですが…で、最近は珍しいフルーツが市場へ次々と送り出されていますね。マンゴー・ネクタリンですって。マンゴーとネクタリン、個々で食べた方が美味しいかなぁ…とは、一度試しただけでは断言できませんね。(右)Jean Talonの通りを西に3駅行くと、インドカレーの店がポツリポツリと、それでも結構見つかります。私がよく行くのはPushapと、菜食主義以外のメニューも取り揃えるPunjab Palace。こちらのThaliは、6$とかだったような気が。左手前のバターチキンが好きでした。
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 インド系のお店と言えば、電飾ですよね!?こちらはアレンジ中の一枚。インドと言えば、個人的に世界一美しいと感じるアイシュワリア・ライが結婚しますね…もうしたのかな?なんかもったいないような…。アイシュワリアの写真は、こちら。こんな綺麗な人って存在するんですねぇ!実際会ったら、目を見られないかも。ここまで来ると、非現実的過ぎて「なりたい顔」にもランクインしないことでしょう。
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 (左)ジャン・タロンの通りを、反対側の東へ二駅行くとあるのがこの「Le Coin du Mexique」。メキシコ出身の方数人が口を揃えて「こここそ、本物のメキシコ料理の店!」と教えて下さったので、Shin君に猛烈に推しました。しかし、本物のメキシコ料理なんて知らない私は「こんな物なのかな…」と感じただけの、情けない結果に。でも夜11時くらいまでした、市場でのお喋りは楽しかったよねぇ!何をあんなに喋る事があったのかと不思議に思うほど、次から次へとジェラート片手に話題が口を突いて出たっけ。(右)再び市場へ。ぐんぐん伸び放題の、ビーツの根。
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 もうシーズンも終わりの、苺。私はまだ購入しています。一箱6パック入りで8$など。二箱だと15$なので、お友達とシェアしたりして。そんなに食べるの?と尋ねられますが、毎朝1パック消費しているんです。ちなみに、左写真後方に見えているのはコールラビ。フランス語ではchou-rave。キャベツ関係?梅村さんの畑で、その美味しさに目覚めました。
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 ベリー類を買い込むと、タルトを作ることも多いです。空焼きした生地にカスタードクリーム…じゃなかった、crème pâtissièreだからペストリー・クリーム?を詰めて、好きなフルーツを好きなだけ好きなように乗せるんです。このペストリークリームは、元々は旧市街のフレンチレストランのペストリーシェフからのレシピ。東京のレストランで腕をふるっていたこともあるそうです。ブログに載せてもいいかなぁと尋ねると、「もっと色々いいレシピがある」とおっしゃって下さいましたが、個人ブログなのでこれで充分ですよ!

ペストリー・クリーム、カスタードクリーム、色々ありますが正式名はわかりません…
クレームパティシエール
材料(23pのパイ型一皿分)
牛乳…500ml、卵黄…4つ、グラニュー糖…125g、小麦粉(ここではAll-purpose使用ですが、強力粉でも中力粉でも薄力粉でも)…60g、バニラエッセンス少々か、バニラビーンズを好きなだけ
@牛乳を弱火で温め始めましょう。グラグラと沸騰させないように注意。バニラビーンズご使用の方は、この時に鞘に切れ目を入れて一緒に煮ます。
A大き目のボールに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまで泡立てます。
B粉を入れ、しっかりと合わせます。
C温めた@を少量ずつ入れ、滑らかに溶き伸ばしていきます。残ったバニラの鞘からナイフの背などで種をしごき出して加えます。
D同じ鍋に戻し、弱火にかけます。すぐ煮えてドロッとしてきますが、焦げ付きやすいということでもあります。しっかりかき混ぜて下さい。
Eエッセンス使用の場合…あら熱が取れたら、エッセンスを加えて出来上がりです。
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 (左)どうせ自分で作るなら、バニラの種をたくさん。(右)自家製バニラエッセンスです。ラム酒だったかウォッカだったか、覚えていません…バニラの鞘に切れ目を入れた物を数本放り込んで、3ヶ月以上置いてから使用しています。
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 こんな風にベリー盛り合わせのお皿を買ってくると、本当に手軽にタルトが出来上がってくれます。一盛り5$。カランツなどが入っているので、お得感があります。
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 ここまで他のベリー類を出しておいて何ですが、一番人気はラズベリー+カスタードの組み合わせです。(右)黄金の木苺が少量あったので、ちょこんと乗せてみました。
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 でも一番美味しく感じるのは、やはりそのまま食べた時でしょうか…?

 そろそろ、「これはね、オモチャ」では誤魔化せなくなってきました。いただき物の、飴やガムなどのことです。でもチョコレートは身の毛がよだつほど嫌がるし、反面アイスはほぼ毎日食べているし、好きな和菓子は最中…子供なりに、きちんと嗜好があるのですね!それと、好物二つを合わせた感じの最中アイスはダメ。読めない…。

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2007年01月31日

新年会でデビュー(していた)!

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 何がデビューって、柚子胡椒です!しかも赤!白いのは冷凍保存していたので霜です、念のため…。
 辛い物はずっと苦手だったのに、最近気になってきています。麻婆豆腐を食べたいなぁと感じたり、カレーにはまったり。そんな矢先、Mocaちゃんにいただいたこの柚子胡椒。もったいなくて使っていませんでしたが、それこそもったいない!「ああー、もったいない」としつこく嘆きつつ、蓋を開けます。この柚子胡椒試食第一弾…紅葉おろしよろしく、摩った大根に混ぜ込みました(ダメな使い方してます?)。なぜ、紅葉おろしが必要だったかといいますと、それは↓
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 あん肝を食べるから!それを、今月の半ばに催された新年会に持ち込んだのです。しかし、アンキモって…こう、食欲をそそるように仕上げるのが難しいものですねー!血筋の残ったこれをテーブルに出す時、皆の「引き」をヒシヒシと感じました。きちんと取らないから!(右)心配していたけれど、無数の手があんきもに伸びてくれています!「ああー、よかった」と胸を撫で下ろしました。手前に見えているのは、この日のメインの鴨鍋。
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 この新年会は、送別会でもありました。彼が持ち込んだ、ワインやシャンパン達…その数、5本?6本?合計金額がすごくて、お酒の味のわからない私は申し訳なかったです。普段は授乳中のため、そして顔が真っ赤なブサイクになってしまうのを避けるため、飲酒は一切なしなのですが…貧乏性の私は、「そんなに美味しい物なら、味わってみたい」とほとんど全種いただいたのでした(一応、居住まいを正して飲んだつもり)。ごちそうさまです。皆の分が減ってしまって、悪かったよね。(上)おつまみ(になっていない?)として出した、溶かしチョコレート+オリーブオイル+塩の華(フルール・ド・セル、フラワーソルト)のクラッカー乗せ。フェラン・アドリア氏(http://www.president.co.jp/dan/20020400/01.html)が考案したオリジナルは、スライスしたバゲットを使用しています。コクのある甘さ、まろやかなリッチさの組み合わせを、塩の華が引き立てて非常に美味。このクラッカーは少し塩辛過ぎて、失敗だったのです。(下左)これは、ここのお家の住人である男の子が作ってくれた一品。アヴォカドの中には、チーズとお味噌で和えたカニカマ。すぐなくなりました!皆「どうやって作るのー!?」と、興味津々でした。
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 (上左)大根・椎茸に加えて、綺羅が好きなハヤトウリやSami Fruitsで触れた謎の芋も「面白そうだ…」と闇鍋感覚で持ち込んだ私。ハヤトウリは大成功、椎茸も「キニョコ!」と喜んで口にします。生のキノコ類は、ボタンマッシュルーム以外は高いのでなかなか買わないんですよね…綺羅、乾燥モノでガマンしてくれぃ。(下)「メスは柔らかい。オスは硬いけれど、もっと深い味わいがある!」。市場の店員さんにそう勧められ、両方購入した鴨の胸肉。何だか違いがハッキリしないまま食べきってしまったよねぇ!?
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 飲んでいないのに、調子に乗りまくる綺羅!「走らないでー!」と注意しても、子供ってじっとしていられないように出来ているのね。じっとしていられたら、子供じゃないか。母親である私は、と言えば…シャンパンの味はわからないけれど、その色の美しさに見とれていました。もっときちんと躾をしましょう!
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 私の持ち込んだデザートは、二種。チーズケーキと、杏のタルト。ケーキの方は、スライスして乾燥させたイチゴを飾ってチョコレートクリームもかけました…何だか、バレンタイン仕様のようではないですか!?このスライス苺、いいです。今度、たっぷりのフロスティングと一緒にカップケーキにも散らしてみよう!
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 そろそろ綺羅が限界。しかし、ますますコーフン度は上がっています。と言うか、落ちることなし!(右)杏のタルトは、翌日友人宅へ持っていく前の「味見」として召し上がっていただきました。このタルト、フィリングのアーモンドクリーム(クレーム・ダマンドと言った方がそれらしいかしら)に白餡が入っています!レシピは、こちら→アプリコット・ジャポネ 新しいレシピを試す時、私は気合いを入れて+敬意を払って、パート・シュクレなども自分の冷凍庫からストックを出さずに、そこに記されている通りに一から作ります。もちろん腕前には雲泥の差がありますが、少しでもオリジナルの味に近づけますよね。
 レシピの下に「白餡はもともとアーモンドと良く合います」とありますが、「そうね、どっちも美味しいよねぇ」なんて軽い気持ちで作りました。そうしたら、本当に合う(ポルトガル系のお菓子屋さんで、タルトのフィリングに白豆が入っているのが置いてあります。面白いですよね)!杏もちょうど安売りしていたので、書いてある通りにバジリコ風味でシロップ煮に…ちょっと煮過ぎましたけど。これは、非常にオススメなタルト。見た目が素朴なのに、味はとても深いです。白餡は、必ず!入れて下さいね。クレーム・ダマンドとパート・シュクレを多めに作って冷凍保存しておけば、簡単に出来ます!
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 特売の杏をいっぱい買ってしまったので、どーんと砂糖煮にしたはいいものの…面倒くさがりで瓶詰めにもしないので、長持ちしないです!これはいかん、と後日カスタード生地を流してアプリコットのタルトを焼いてみました。底にはキャラメル風味のチェリーのジャムを作って敷いてみましたが、どうも不評だったかな。私は、「このジャムがいい味出してるなぁー!」と一人で喜んでいました…グツグツとフィリングの下から煮え出てきて、いい感じだったんだけどなぁ?
posted by 裕美 at 18:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 美味レシピ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月23日

鴨が葱背負わなくても…

 クリスマス時期、普段は見かけない家禽類のお肉がスーパーに並びます。ホリデー・ディナーに向けての商戦なのですが、そこで前から「美味しいなぁ」と感じていた鴨の胸肉の気になるレシピに挑戦してみましたよ。無料週間情報紙「Voir」に公表されていた物。しかし、侮ってはいけません。これは、「La Chronique」というフレンチレストランのシェフを務めるMarc de Canckの一品なのですから…このChroniqueは、賛否両論ながら「モントリオール一の仏料理店」と名高いToqué!が満席で入れないお客達に薦めるレストランなのです。
 
 Voirのサイトの方にはレシピ欄がありませんので、こちらで私の意見も加えた日本語訳を。
 
Magret de Canard aux Pétales de Rose Sauce Nacre au Sirop d'Erable(鴨胸肉の薔薇花びら乗せ・メープルシロップソース和え)
 「時々でいいや」だった鴨肉が、毎日でも食べたくなってしまうくらい美味しいレシピです。最近、食材としてよく見かける薔薇の花びらですが、この料理ではローズジャムなど花の香りを楽しむ目的では使用されていません。独特の食感のためにも、必ず揃えて下さいね。
 材料(二人分)
 塩+お好きなハーブ…適量、ここでは粗塩+タイムやローズマリー数枝を使用しました
 鴨の胸肉(一つ400g程度、筋を取り除いて皮面に格子状に切れ目を入れましょう)…二切れ
 塩・胡椒…適量
 バター+オリーブ油…各大さじ1
 メープルシロップ…大さじ1・5
 薔薇の花びら(乾燥)…8gですが、結構量があります。私はローズティー用を購入。
@鍋に湯を沸かし、塩で薄く味つけ、ハーブ類を入れて香りを移す。ハーブ入りのお塩を使用してもよさそう。
A鴨の胸肉を入れ、ほんの二分だけさっと茹でて取り出す。この時の茹で汁は捨てずに取っておく。
B鴨肉が冷めたら、塩・胡椒を擦り込む。ここで、オーブンを250度(華氏なら480度)に点火。
Cフライパンにバターとオリーブ油を溶かし合わせて、鴨肉の表面をさっと焼く。片面1分ずつ、色が変わるまで。ここで鉄のフライパンなどを使用すると、後でオーブンにそのまま入れられて便利。
IMG_4638.JPG←コレよりもっと細かい格子状をオススメします…結局スライスするのですが。
Dメープルシロップを全体に絡め、表面に薔薇の花びらを散らす。
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Eオーブンで、15分間焼く。途中、3分おきに取り出して出た肉汁を上からかけるようにする。
F焼きあがった肉は、5分ほど休ませる。その間に肉汁とAの茹で汁100mlを火にかけ始めます。これがシロップ状に濃度がつくまで煮詰まれば、ソースの仕上がり。
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G胸肉をスライスして、ソースを軽く流しかけていただきます。
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 非常に美味しいですので、覚悟して作ってほしいものです…表面のカラメル化した薔薇の花びらがシャクシャクとして、素晴らしいです。私が作ってここまでいけるのだから、実際にde Canckさんの作品を食べたらどうなってしまうのでしょうか?
posted by 裕美 at 18:20| Comment(10) | TrackBack(0) | 美味レシピ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

アマレッティに困ったら

 昨年夏、綺羅が私の地元のお祭りで持ち帰った金魚。「お名前、何にするの?」。そう尋ねられて、綺羅が答えたのは…モントリオールに住む、私の友達の名前!
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 それほど綺羅が彼女を慕っていることを、昨年の日本滞在中に実感させられたエピソードでした。この他にも、洞爺湖の遊覧船の中で、彼女も一緒に乗船していると言って聞かない綺羅に困ってしまったり…「好いているのは知っていたけれど、そこまでとは!」と驚いたものです。
 クリスマス直前・年始に彼女の家にお邪魔してきた私達。ダンナさん・二人のお子さんと共に、毎回楽しいヒトトキをいただけるのです。水が麦茶か豆乳しか飲まない「飲み物の好き嫌いの激しい」私は、もてなし甲斐のない客ですが。
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 メニューは水餃子。家庭でこれを食べるのは、きっと初めての私。綺羅はと言えば…手伝うー!と焦って椅子に上ったものの、棚の上にある素敵な焼き物を「青いの、青いの!」とコーフンして指さすのみに終わりました。出来上がった餃子は、あっさりしていて美味しかったです。こってり好きのはずの私も、もくもくと食べ続けてしまって。綺羅は、相変わらず「皮命」でした!
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 そして、デザート。以前から注目していたイタリア菓子を、ダンナさんと一緒に焼きました…とは言え、驚くほど簡単なこのレシピ。フィリングは、リコッタチーズ+卵+アマレッティをグルグル混ぜるだけ。サックリとか、白く泡立つまで、とかいうテクニックとは無縁です。彩りがよさそうと思い、うちの冷蔵庫にあったラズベリーも最後に混ぜ込んで松の実も散らしました。焦げたけれど、いいよね!?


私はこのアマレッティというビスケットがあまり好きではなく、もらっても手つかずのままずーーーっと家にあったのです。そこで見つけたこのレシピ。Erikoさんという、イタリア在住の方のブログで見つけました→http://blog.livedoor.jp/dabrescia/archives/50101451.html
 ↓しっかり真似して、仕上げには粉砂糖を。
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 踏んだとおり、大変美味しかったです!友達も、飛び上がって喜んでくれました(←ホント)!
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 終わりよければ、すべてよし。素晴らしい一晩となりました。美味しい(+簡単+しかもアマレッティ消費も出来る)レシピをありがとうございます!今まで私の人生に必要のなかったアマレッティが、これからはうちの棚に常備されることになりそうな!?このお菓子を知って以来、お店でアマレッティを見かけると気になって気になって。つい買い込みそうになる!
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 突然ですが、もう10年以上も前に新百合で見つけて食べたカヌレ。先日、ポメマルさんのブログに写真が載っていたんですよね。それが気付かぬうちに脳裏に焼きついていたらしく、その後訪れたパン屋さんで真っ先に買っていたカヌレ!やっぱり、すごく美味しいですねぇ。10数年のブランクが悔やまれるほど!?
 それで、途端にカヌレが作ってみたくなって蜜蝋まで購入。しかし型が専門店にしか置いていなくて、非常に高額ではないですか!「絶対買わんぞ!」と頑固に拒みながらも、やはり作ってみたい…すると、友達のダンナさんが棚の上の方から当然のようにカヌレ型をどんどんどんどん出してくれるではありませんか!「熱伝導がいいのは、やはりこの銅製」と、彼の母国フランスで見つけてきた型を貸してくれました。…そう、友達のダンナさんはお菓子作りが大好きなんです。しかも、かなりの腕前なのね。で、早速焼いてみましたぁー!と、この下に写真でも載せるべきなのですが、腰は重いままでまだ作っていません。蜜蝋の洗浄も大変そうだし…ゴメンゴメンゴメン!

posted by 裕美 at 17:38| Comment(8) | TrackBack(0) | 美味レシピ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月30日

色がないことなんて、ない

 紅葉も終わり、景色は一気にカラーレスに。茶色やグレーは服装やインテリアでは好まれるのですが、何だかそればかりに囲まれていると暗い気持ちに。冬の訪れを連想させるというのもありますよね。でも様々な色が、あちこちに溢れているんです。
 美術の時間に習った、色相環。私の見た物は12色でした。その中で向かい合った色が、最も対象性のある補食同士。わざわざこの図を覚えているわけではありませんが、簡単にヒントを得る方法があります。色の3原色の赤・黄・青。その中の一つの色の補食は、残り二つを混ぜ合わせた色…という風に教えてもらったことがあります。例えば、赤の対照となる色は黄と青を合わせた緑。
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 同色系で落ち着きを出すのも素敵ですが、補色達が隣り合わせるとやはりアグレッシヴで美しいですね。曇り空、はげ山…外で充分落ち着き過ぎてしまうので、家の中では朝な夕な色の対比に「天晴」と反応してしまいます。で、お料理ですが。やはりこういう感じ…
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 バターナットカボチャと青いじゃがいものグラタンです。綺麗に層にならなかったけれど、まあいいか。
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 何にでもローズマリーを使いたがる私ですが、ここは我慢してタイムを使います。おばあちゃんの家のお庭から(がめつく)いただいてきた物が、まだゴッソリありましたので…でも、まだ冷蔵庫の中で青々してくれています。こういう時は、冬将軍に感謝です。
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 「ブルー・ポテト」と名がついていても、実際は紫がかっています。青は食欲を減退させる色らしいので、この程度の青みの方がいいでしょうね。
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 スライスした野菜を、交互に並べていきます。間とトップにグリュイエールチーズを。
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 クリームを適量注ぎ、焼き上げます…ここでは、パン粉を表面に振りました。
 
 私が「こうでなくちゃぁ、いかん」と、いつも目の保養にしているブログがあります。「海外から/素敵なブログ達」のトップにある、Lucullian Delights。トスカーナに住むスウェーデン人の彼女の全てのレシピが気になっているのですが、先日柿のスムージーを作ってみました。レシピはこちら→ミントとライム入り柿のスムージー
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 柿は、そのまま食べるのが一番…と信じていた私ですが、柿・柿していないこの味に正直驚きました。ミントを「えー!」というほど多めに入れるのですが、これでいいんです!真似してミントの葉を飾ろうとしましたが、ここも補色を考えてブルーベリーで。
 
 別に料理で対比させなくても、日常生活で当然のように転がっている補色達。パッと目を奪われますよね。
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 こんなのが、ベッドテーブルの上にありました。綺羅が置いたのね。↓色の対比とかは関係なく、思わず笑みがこぼれます。
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色がないことなんて、ないんですよね。
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posted by 裕美 at 16:04| Comment(18) | TrackBack(1) | 美味レシピ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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