2009年03月09日

終らないエルメ

 「いや〜ん、こんなお友達がほし〜い!」。昔々…まだ綺羅が私のお腹に来るずっと前の話。大学の絵画クラスで一緒だったなつきちゃんという子が、私の家でDVDを観ながらラストに叫んだ言葉です。映画のタイトルは「My Best Friend's Wedding」。彼女が感動していた対象はルパート・エヴェレット演じる、主人公の親友でした。ジュリアン役のジュリア・ロバーツを常に影…の時はあまりなかったかしら、日向となって軽妙に確実に支え続ける彼。かゆい所に手が届く気のきかせ方を目の当たりにしたら、誰しも上述のなつきちゃんと同じセリフを口にしてしまうでしょう。でも私には、そんな友達がいるんです。
dby1.jpg
  まだまだ夏の盛りの、私の誕生日…の、直前の話です。「もしもし。火曜日、何やってるの?私の誕生日なんだけど」。キアブスちゃんに図々しくも電話で、自己申告した私。それに対して返って来たのは、「空けてありますよー」という一言。しかしそこで治まらず、「その前後は?」と尋ねる私。「一応、空けてますよー」。私が当日は他に予定を入れた時の事を考えて、敢えてずらした日程も準備しておいてくれたわけです…ありがとう、いえ、すみません…。とんとん拍子で約束が決まり、私の愛するピエール・エルメに行くことに。
 時間が遅いとは言え、平日にしてはケーキの品揃えが少ないのを残念に感じつつ、それでも数個を注文です。一通り食べ終わってお店を出ようとすると、店員さんが「お客様」と私を呼び止めます。彼の手元には大きめの紙袋。その時、あ、やられたーと思っちゃった。dby2.jpg
 何だかわけのわからない誕生日会を催されてしまったキアブスちゃんですが、その前に巡って来た私の誕生日にはこんな素敵な事をしてくれました。「あちらのお友達からです」と手渡された袋には、なんとケーキが7つ!私が去年のクリスマスに「エルメを7つももらって、あんなに嬉しかったことはない」と感動していたのを知ってか知らずか、このギフトです。本当にありがとう!「ケーキが少ないのは、私のせいでした」と笑うキアブスちゃん。そうだったのか!!(右)翌日は、綺羅のためも兼ねてカラオケへ。この子のお気に入りの、90年代初頭のエスプリ溢れる曲を聴かせてくれます!
dby3.jpg
 エルメは続きます…いえ、むしろ続いていてもらいたいと言えましょうか?しかしこちらは青山ではなく、舞浜はイクスピアリ。ここでは、月に一度程度の頻度で各テーマに沿ったスイーツ食べ放題を開催しているのです。今回は「サラ(抹茶+柚子+パッションフルーツ)」。お値段は五千円弱。単純に計算するとマカロン(私のコンピューターの一発変換→「真歌論」。もう少しスイーツ情報を勉強させないと…)だと20枚近く食べればいいわけですね。この価格設定は、主観的にかなりリーズナブルだと思いますよ。甘い物ばかりかと思ったら、最初にSavoryな物も供されます。ですからもちろん、お食事のコースと考えていただいてよろしいですよね。(左)冷製のスープ。涼しげな一品ですが、ビーツの嫌味でない甘味が嬉しい感じ。(右)こちらも冷製、サーモンのカネロニです。手の込んだ見た目ですが、美味しさは直接訴えてくれます!
dby4.jpg
 冷製のスープの後に供されたのは、蟹肉入りキッシュ(左)と唐揚げ(と呼ばない?)(右)そしてラザニア使いの前菜プレート。デザートだけかぁ、と喜びながらも気負っていた心に嬉しい味わいです。これで思う存分甘い物を堪能できるという安心感が生まれましたよ。
dby5.jpg
 そしていよいよ本番です!ソルベの上に堂々と乗ったマカロンに、心が躍ってしまう…(左)「クープ・イスパハンです」。イスパハン!口に運ぶとライチ、木苺、バラの香りがやって来ました!驚いたのは、ソルベを食べているのにフレッシュな風味が濃厚で果物そのものを食べているとしか思えないということ。(右)マロンのガレットも一緒です。添えられているソルベは、パッションフルーツ味。
dby6.jpg
 小さい頃、「苦手な物は薬だと思って食べなさい」と言われたものですが…ううーん、やっぱり好きな物こそ体に沁み渡るけれどなぁ!?8月という季節がらでしょう、冷たいデザートがいっぱいでした。こちらはクープ・サンジェルマン(右)
dby7.jpg
 どんと来い、という感じで食べ進む私です。クープ・サンジェルマンのお隣に乗って来たのは、ミスグラグラ・サティネ(パッションフルーツ/フロマージュブランのソルベ、オレンジマーマレードを挟むのは、パッションフルーツ味のマカロン生地!)(左)(右)エモーションシリーズ、揃い踏み。手前から、エモーションマホガニー/ライチのジュレ、マンゴーのジュレ、マスカルポーネとキャラメルのクリーム、ココナッツのダックワーズ、そして上にはココナッツ風味のマシュマロ。中央はエモーションサラ/パッションフルーツのクレームブリュレ、栗のジュレ、栗のポワレ、抹茶のクリーム、パッションフルーツのジュレ。一番後ろがエモーションエキゾチック/ココナッツとタピオカのソース、コリアンダーとライム風味のパイナップル、ピスタチオのブリュレ、上に乗っているのは薄緑に着色されたホワイトチョコレート。
dby8.jpg
 ううーん、お食事のコースのデザートがエルメの食べ放題と思うと、本当にすごい!(左)手前に大きく写るのが「トロペジェンヌ」(オレンジの花の香りをつけたクリームをブリオッシュ生地で挟んだもの)、右手奥のカラフルな層が目を引くケーキはその名もサラ(マロンとアーモンドのビスキュイ、抹茶のガナッシュ、パッションフルーツのジュレ、マロンクリーム)。(右)皆さん大量に消費中…私も同様でした。
dby9.jpg
 デザートはビュッフェ台にゆっくりと運ばれますので、焦って飛びつかない方がいいのです。しかしあまりのんびりしていると、どんどん中身が減っていく大皿に不安になったりして…
dby11.jpg
 (左)ポルトガルのナタのようなこちらは、フラン。それはそうですね…ブリゼ生地のタルトの中のクレーム・パティシエールはしつこくなくて心地いいです。(右)青山店の方に比べて全体的にシンプルなデザインの印象を受けるこちらの店舗ですが、やはり様々な部分において凝っています。
dby12.jpg
 (左)キャレ・エルメ・サラです。パッションフルーツのブリュレ、抹茶のムース、マロンのジュレ、そしてホワイトチョコレートの組み合わせ!考えただけで目が回りそう。
dby13.jpg
 (左)皆さんそろそろお腹がいっぱいなのでは…と周りを見渡すと、そんなにペースが落ちていないような印象。何だか嬉しいです。(右)タルト・サティネ(サブレ生地の中身はチーズクリームにオレンジとパッションフルーツのマーマレード)。大きなオレンジ果肉がたまりません。
dby10.jpg
 (右)奥がヴァニラ、そして手前がマロン+テ・ヴェール…栗と抹茶のマカロン達です。実際に輝いていますね!?誇らしげに積まれた宝石です。
dby14.jpg
 それから数日後、エルメの興奮冷めぬままクルーズ・ディナーへ。もちろん私自身が招待されたわけではなく(悲しいことに!)、本来ご出席予定の方が多忙のためにキャンセルされたのです。
dby15.jpg
 エルメと違って当然食べ放題ではなかったこちらの夕食、お魚もお肉も供されたのですが腹六分目…という感じで終わってしまったために、この後もう一度ご飯を食べました。お食事が一通り終わった後は、遠くに輝くお台場の観覧車など自分の情報とマッチする物を窓の外に見つけては喜んでいました。
dby16.jpg
 前回のキアブスちゃんのお誕生日会にも参加してくれた彼女とは、この船の上で知り合いました。素敵な男性と…ではなく、いつものごとく女性と意気投合してしまった私です。でも、これが大正解!「また会いましょうねー」と言いながらもこの場限りに何となくなってしまう場合も多いのですが、早速彼女から「ありがとう」連絡が入った時は嬉しかったです。こういう出会いって、素晴らしいですね。「袖振り合うも多生の縁」と言うのであれば、こんな風にお友達になれるって本当にすごいこと!ずっと大事にしていきたいです。

posted by 裕美 at 07:18| Comment(8) | TrackBack(0) | 首都圏日記(ごちゃ混ぜ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。